【2024年最新】家庭でできる地震対策10選|災害が起きる前に備えよう!

今年の1月1日の石川県能登半島沖地震から、震度6以上の地震が4回も起きた2024年。8月8日に起きた日向灘宮崎沖地震から、南海トラフ地震の発生可能性があると、多くのメディアでも取り扱われています。

本記事では、今後来ると言われている地震に備え、ご自宅でできる地震対策について紹介したいと思います。

地震が起こったとき、できるだけ冷静な判断で行動できるかどうかは、事前に地震対策をしているかどうかで変わります。

本記事を参考に、ぜひ災害に対する備えをしておきましょう。

目次

震度6以上の地震発生は2011年の東日本大震災以来34回

日本は地震大国と言われているように、甚大な被害があった2011年の東日本大震災から現在の13年間で震度6以上の大きな地震が、34回も起きたことが分かっています。

下記は34回分のデータとなっています。

過去震度6以上の大きな地震発生データ
▼発生時刻震源地マグニチュード最大震度
2024年08月08日
16時43分頃
日向灘 宮崎の東南東30km付近M7.16弱
2024年04月17日
23時14分頃
豊後水道M6.66弱
2024年01月06日
23時20分頃
能登半島沖M4.36弱
2024年01月01日
16時10分頃
石川県能登地方 輪島の東北東30km付近M7.67
2023年05月05日
14時42分頃
石川県能登地方M6.56強
2022年06月19日
15時08分頃
石川県能登地方M5.46弱
2022年03月16日
23時36分頃
福島県沖 牡鹿半島の南南東60km付近M7.46強
2021年02月13日
23時08分頃
福島県沖M7.36強
2019年06月18日
22時22分頃
山形県沖 酒田の南西50km付近M6.76強
2019年02月21日
21時22分頃
胆振地方中東部M5.86弱
2019年01月03日
18時10分頃
熊本県熊本地方M5.16弱
2018年09月06日
03時08分頃
胆振地方中東部M6.77
2018年06月18日
07時58分頃
大阪府北部M6.16弱
2016年12月28日
21時38分頃
茨城県北部M6.36弱
2016年10月21日
14時07分頃
鳥取県中部M6.66弱
2016年06月16日
14時21分頃
内浦湾M5.36弱
2016年04月16日
09時48分頃
熊本県熊本地方M5.46弱
2016年04月16日
03時55分頃
熊本県阿蘇地方M5.86強
2016年04月16日
01時45分頃
熊本県熊本地方M6.06弱
2016年04月16日
01時25分頃
熊本県熊本地方 長崎の東90km付近M7.37
2016年04月15日
00時03分頃
熊本県熊本地方M6.46強
2016年04月14日
22時07分頃
熊本県熊本地方M5.76弱
2016年04月14日
21時26分頃
熊本県熊本地方M6.57
2014年11月22日
22時08分頃
長野県北部M6.76弱
2013年04月13日
05時33分頃
淡路島付近M6.36弱
2011年04月12日
14時07分頃
福島県浜通りM6.36弱
2011年04月11日
17時16分頃
福島県浜通りM7.16弱
2011年04月07日
23時32分頃
宮城県沖M7.46強
2011年03月15日
22時31分頃
静岡県東部M6.06強
2011年03月12日
05時42分頃
新潟県中越地方M5.36弱
2011年03月12日
04時32分頃
新潟県中越地方M5.86弱
2011年03月12日
03時59分頃
新潟県中越地方M6.66強
2011年03月11日
15時15分頃
茨城県沖M7.46弱
2011年03月11日
14時46分頃
三陸沖M7.97
参考:tenki.jp

発生場所は北海道から九州まで幅広く、発生時間も深夜や朝方など、関係なく発生してることが分かります。

さらに震度ごとに分けると下記です。

  • 最大震度6弱:20回
  • 最大震度6強:9回
  • 最大震度7 :5回

13年間の間で34回なので、1年のうちに2~3回は巨大な地震が起きてもおかしくないということになります。

データを見ると、小さな地震も含め、大きな地震の発生した箇所にはその後複数同等の地震が発生しています。1回大きな地震が来たからもう終わり、ということは無いということ。

そのことから、どの地域の人でも、地震に対する備えを万全にしておくことが大切だということが分かります。よく地震の大きさの指標になるマグニチュードと震度ですが、この違いについては下記になります。

マグニチュードと震度の違いについて

『マグニチュード』は、地震そのものの大きさ(規模)を表すものさしです。

一方『震度』は、ある大きさの地震が起きた時のわたしたちが生活している場所での揺れの強さのことを表します。

マグニチュードと震度の関係

例えば、マグニチュードの小さい地震でも震源からの距離が近いと地面は大きく揺れ、「震度」は大きくなります。

また、マグニチュードの大きい地震でも震源からの距離が遠いと地面はあまり揺れなく、「震度」は小さくなります。

マグニチュードは1増えると地震のエネルギーが32倍になります。マグニチュード8の地震は、マグニチュード7の地震の32個分のエネルギーを持っていることになります。

地震の大きさとマグニチュードの関係

「震度」とは、地震が起きたときのわたしたちが生活している場所での揺れの大きさを表し、日本では気象庁が10階級(0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7)に分けたものが使われています(「震度の階級」、「気象庁震度階級関連解説表」参照)。
 地震による揺れが強くなると、震度は大きくなります。

出典:「気象庁」

参考記事:マグニチュードと震度の違いは?

家庭でできる地震対策10選

地震対策としてすぐにできることは様々ありますが、下記の10個になります。

  • 家具の配置・固定
  • 食料・飲料の備蓄
  • 非常用持ち出しバッグ(防災バッグ)の準備
  • 避難場所・避難経路の確認
  • 家族での話し合い
  • 最低限の防災対策グッズを持ち歩く
  • 職場や車に防災グッズを置いておく
  • お風呂のお湯をためるor飲料水以外の水の確保
  • 車のガソリンを入れておく
  • 懐中電灯やスリッパをすぐに使えるようにする

それぞれどのような地震対策になるのか紹介していきます。

①:家具の配置・固定

地震が発生した際、最も危険なのは自宅内の家具類です。

阪神・淡路大震災などの大規模な地震では、家具が倒れたり下敷きになったりして、多くの人が命を落としたり、大怪我を負ったりしました。

このような事態を避けるためには、大きな地震が発生する可能性を考慮し、事前に家具類の転倒防止策を講じることが重要です。

まず、倒れる可能性が高い家具をチェックし、壁に固定できるものは、専用の金具などを使ってしっかりと固定しましょう。部屋の出入口や廊下、寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにするのが理想です。

さらに、家具の固定に加えて、手の届く範囲に懐中電灯やスリッパ、ホイッスルなどの防災グッズを備えておくことも忘れずに行いましょう。これにより、万が一の際に迅速に対応することが可能になります。

②:食料・飲料の備蓄

大地震が発生すると、電気・ガス・水道などのライフラインが途絶える可能性が高いです。これに備えて、飲料水や保存食の備蓄は欠かせません。

まず、飲料水については、1人1日あたり約3リットルを目安に、最低でも3日分を用意しておくことが推奨されます。

また、非常食としては、アルファ米などのご飯、缶詰、ビスケット、乾パンなど、長期間保存が可能でエネルギー補給に適した食品を3日分用意しましょう。

加えて、調理できる場合にも備えて、マッチ、ろうそく、カセットコンロ、ラップ、割りばしなども備えておくことが大切です。これらのアイテムは、非常時に非常に役立ちます。

3日という備蓄期間は、地震発生から救援物資が届くまでの時間を想定して設定されていますが、できれば1週間分の備蓄が理想です。大震災時には土砂崩れや交通遮断などで支援が届かないことも考えられるためです。

水に関しては災害時には手に入らないほど貴重。普段から多めに買っておき、普段使いしながら、使った分を買い足すなどのローリングストックを活用すると良いでしょう。

③:非常用持ち出しバッグ(防災バッグ)の準備

地震が発生した際には、揺れが収まった後、安全な避難場所へ移動し、避難生活を始めることが重要です。このとき、すぐに持ち出せるように非常用持ち出しバッグ(防災バッグ)を準備し、必要な物品を詰めておくことが求められます。

以下は、避難生活に必要なもののリストです。

  • 飲料水と食料:3~5日分を目安に備蓄し、長期間保存可能なもの
  • 貴重品:身分証明書、預金通帳、印鑑、現金、健康保険証、おくすり手帳、母子手帳など
  • 救急用品:ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など
  • 安全対策用品:ホイッスル、ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手、スリッパなど
  • 照明と通信:懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、モバイルバッテリーなど
  • 生活必需品:ティッシュ、トイレットペーパー、衣類、下着、毛布、タオルなど、眼鏡やコンタクトなど
  • 衛生用品:歯ブラシ、洗面用具、石鹸、体温計、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレなど
  • その他便利品:給水袋、マッチやライター、筆記用具、レインコート、アルミブランケットト、ラップ、ゴミ袋、アイマスク、耳栓、ドライシャンプーなど
  • 女性必需品:生理用品、サニタリーショーツ、おりものシート、防犯ブザー、中身の見えないゴミ袋など
  • 高齢者用品:大人用紙おむつ、給水パット、杖、補聴器、入れ歯・洗浄剤など
  • 乳児用品:ミルク、哺乳瓶、紙おむつ、おしり拭き、離乳食、抱っこ紐など

このリストは一例です。

家庭の状況や必要に応じて、追加で持っておくべきものがあるかもしれません。

ただし、バッグの中身が多すぎると避難時の移動が困難になることがありますので、持ち運びやすい範囲に留めておくようにしましょう。

④:避難場所・避難経路の確認

地震が発生した際、避難場所や避難経路についての事前情報が不足していると、慌ててしまい避難場所にたどり着けなかったり、二次災害に遭う危険性があります。

普段の生活では意識することが少ないかもしれませんが、災害が起こると避難場所までの状況が一変し、予定通りにたどり着けない可能性があります。

そのため、事前に避難計画を立てることが重要です。

冷静に避難するためには、自治体のホームページ国土交通省のハザードマップポータルサイトを活用して、防災マップやハザードマップを入手しておきましょう。これにより、災害時に危険な場所や避難場所・経路を確認することができます。

ただし、防災マップやハザードマップは、地震だけでなく豪雨や津波、火山噴火など、災害の種類によって異なるため注意が必要。

各種のマップを確認し、総合的に準備を進めることが大切です。

⑤:家族での話し合い

家族での防災会議は、地震対策として簡単に始められる重要なステップです。

地震発生時には、家族がそれぞれ異なる場所にいる可能性があります。そのため、安否確認の方法や集合場所を事前に話し合っておくことが大切です。

また、災害時には携帯電話の回線が混雑し、通話が困難になる場合があります。こうした事態に備えて、災害用伝言ダイヤルや災害用伝言板の使用方法についても確認しておきましょう。

さらに、情報収集の方法についても確認しておくと良いです。最近では災害時にSNSなどで誤った情報が広まりやすくなっています。こうしたデマに惑わされず、信頼できる情報源を家族全員で共有しておくことが重要です。

⑥:最低限の防災対策グッズを持ち歩く

災害は自宅にいるときに発生するとは限りません。
いつ・どこで・どんな災害に、巻き込まれるかわからないので、出かけるときにも防災グッズを持ち歩いておくのが安心です。

上記のように、2024年8月9日に発生した神奈川の震度5弱の地震でさえ、多くの帰宅困難者が発生しました。とくに公共交通機関を使用して、通勤・通学をしている人は、手持ちの荷物も普段から考えておくと良いでしょう。

下記は、持っておくと便利な防災対策グッズです。

  • 飲み物
  • 携帯食
  • モバイルバッテリー
  • 非常用トイレ
  • ウェットティッシュ
  • ハンカチ
  • マスク
  • 防寒具or暑さ対策グッズ
  • ビニール袋
  • 現金
  • 筆記用具、身分証明書
  • 女性用品
  • 乳児用品

⑦:職場や車に防災グッズを置いておく

状況によっては職場で被災したり、車の移動中で被災する可能性も。公共交通機関が動いていない場合は、職場で寝泊まりすることもあるでしょう。

または車で被災し、道路の状況が悪ければ、そのまま車で待機ということもありえます。

上記で紹介した「③:非常用持ち出しバッグ(防災バッグ)の準備」「⑥:最低限の防災対策グッズを持ち歩く」から厳選して職場や車に置いておくと良いでしょう。

あとはおすすめしたいのが運動靴を置いておくことです。万が一徒歩での移動を余儀なくされたときにあると便利です。

⑧:お風呂のお湯をためるor飲料水以外の水の確保

飲料水とは別の、生活用水を備蓄しておくこと安心です。用途は下記のように様々あります。

  • 手を洗う
  • 歯を磨く
  • 体を拭く
  • 食器などを洗う

普段から水道水をポリタンクやペットボトルに入れておくか、お風呂の水をためておくと良いでしょう。

これにより、地震後の生活が少しでも快適に過ごせるようになります。

⑨:車のガソリンを入れておく

車を所持している人は、ガソリンを半分以上でキープしておくと良いでしょう。

災害時には水と同様に手に入りずらくなります。

車があれば、暑さや寒さをしのぐことができますし、スマホなどを充電することも可能です。

⑩:簡易トイレの使い方を把握しておく

自宅で被災し、水や電気などのライフラインが途切れたときに困るのがトイレです。

1回のトイレで流す水は、『大』レバーで8リットル、『小』レバーで6リットルと言われています。これではいくら生活水に備蓄があったとて厳しいでしょう。

そんなときのために、簡易トイレの使い方を把握しておく必要があります。備蓄しておくと良い物は下記です。

  • トイレットペーパー
  • 45リットルのポリ袋
  • ウエットティッシュ
  • ランタンやヘッドライト
  • 凝固剤or新聞紙

設置の仕方は下記を参考にどうぞ。

まとめ

日本は地震が頻発する地域であり、地震による被害を受けるリスクが非常に高い国です。そのため、地震がいつ発生するか予測することは難しいですが、万全の備えをしておくことが不可欠です。事前にしっかりと地震対策を講じることで、いざという時の被害を最小限に抑えることができます。

 

特に、家の中の家具類の倒壊や損傷に備えるためには、地震保険への加入も重要な対策の一つです。保険の内容や補償範囲については十分に検討し、適切な対策を講じましょう。

 

火災保険の無料一括見積をしたい方は下記へ(今なら特典付き!)

↓ ↓ ↓

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次