2024年9月23日午後、ロシアのIL-38哨戒機1機が、3度にわたって北海道礼文島北方の領海上空を侵犯しました。
本記事では、その詳細について解説していきます。
目次
ロシア機が3度の領空侵犯!航空自衛隊戦闘機がフレアで警告
本日の午後、ロシアのIL-38哨戒機1機が、3度にわたって北海道礼文島北方の領海上空を侵犯しました。
航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し、通告及び警告のほか、フレアによる警告を実施。
ちなみに、対領空侵犯措置中のフレア使用は初めてだそうです。
警告射撃のフレアとは
今回の警告で用いた「フレア」とは、航空機から発射される火炎弾で、ミサイルからの攻撃を避けるため「おとり」としての役割を果たしているよう。
上空に高い熱と煙が広がり、赤外線を感知するミサイルの追尾をかく乱。外国映画で、戦闘機の機体から火の玉が出るシーンで、その存在が知られています。
自衛隊では、航空自衛隊の戦闘機や海上自衛隊の哨戒機に搭載されているようです。
なぜフレアを使用したのか?
今回の事件で、ロシアのIL-38哨戒機1機が、3度にわたって北海道礼文島北方の領海上空を侵犯したとのことですが。領空侵犯に関しては年に数度起こっています。
ではなぜ、今回初めて対領空侵犯措置中のフレア使用をする必要があったのでしょうか?
それには、下記の理由があるのではないかとのこと。
ロシア機がミサイルを発射しようとしていた?
今回の事件で、領空侵犯をしたロシアのIL-38哨戒機を撮影した画像が下記です。
どうやらミサイルの発射口が開いていた可能性が高いとのこと。ということは、ロシア機はいつでもミサイルを発射することができる状態にあったと。
これが撃つつもりだったのか威嚇のためだったのかは分かりませんが、非常に緊迫している状態だったと言えます。
まとめ
今回の領空侵犯における意図は明確にはなっていませんが、引き続き警戒が必要となりますね。